願望
2010.03.17 Wednesday | category:文章
JUGEMテーマ:ジャニーズ
いまななちゃんに教えてもらったけど、課題は全部やらなくていいんだってさ=3
もう範囲全部やっちゃったかもしれない(汗
取り敢えず兎に角知的になりたいので文章を。
最近は体調があまり良くはない。
前までは潤いのあった咳き込む時の喉の感触も、今ではただ熱く乾いたものになっていた。
次第に、見舞いにくる人の数も減っていった。
あの人と二人で見た、桜の木が懐かしい。
外を見れば、野原に小さな花が凛と咲いていた。
しかし、何処を見てもあの人と見た桜の木のような淡く柔らかな色は無かった。
ただただ、乾いた、灰色の風景だった。
身体のあちこちも痛みを感じるようになった。
しかし、まだ動く事は出来る。
壁に手を着きながらなら、歩くことだって出来る。
もう私を助けてくれるあの人は居ないけれど。
目が覚めた。
窓を見てまどろんでいた私は、いつの間にか眠っていた。
しとしと、と雨が降り始めていて、灰色の空は真っ黒に染まっていた。
桜の木。
頭を巡ったその風景が急に恋しくなった。
乾いた咳、熱い喉、痛む身体、潤う瞳とそれが伝う頬。
けれど気持ちは、穏やかに晴れていた。
桜の花びらが舞っていた。
気がつけば窓に身を乗り出していた。
ここが1階でよかった。
まだあの人が居た頃のことを思い出して、私は窓から身を投げた。
痛む身体。頭。
けれどまだ、気持ちは晴れやかだった。
しとしと、と降っていた雨は、いつのまにかざあざあ、と音を変え背中を刺す凶器のような強さを持っていた。
咳き込んで立てなくなるけれど、一生懸命立ち上がる。
「歌うな。」
「笑うな。」
白衣を着た医師の冷たい言葉が頭を過ぎる。
それが私を守る術だなんて。酷すぎる。
あの人が歌っていた歌を歌う。
あの人の笑顔を真似て笑ってみる。
声を上げて、寶かに。
幸せだった。
本当に、幸せだった。
息が出来る迄、桜の木を探しに行こう。
歌おう、笑おう。
既に限界が近づいていた身体は動かなくなった。
足が縺れて、湿った地面に身体が落ちた。
うつ伏せに転ぶと、肺が硬い地面に衝突して、口の中に嫌な味が広がる。
咳き込む。
けれど私は歌う。笑う。
あの人のことを思いながら。
強い雨が背中を、心を打つ。
これが最後ならいいじゃないか。
そっと目を瞑ったら、あの人と歌う私がいた。
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